コラム

庭カフェ 小さな庭付きの家を購入して20年になる。好みの草花を植えこんできたので、今では小さいながらも里山のような雰囲気がある。

シンボルツリーはカラスザンショウ。ミカン科の樹なので、住宅街にもかかわらずアゲハチョウやクロアゲハが飛来する。両種とも大好きな蝶なので、これら大型の蝶がダイナミックに庭を飛び回る様子を自宅に居ながらにして見られるのは、この上ない幸せだ。

この樹の下にウェスタンレッドシダー材を使った手作りの椅子を置いている。遠征に行かない時は、この樹の下でコーヒーを飲みながら物思いにふけることが多い。私は元来、自然の中でたたじっと風景を見るのが好きなので、この庭カフェは私にとってとても大切な場所と時間になっている。


















© 昆野安彦 山の博物記