シジュウカラの営巣行動(自宅)

当初はオスだけだったが、5月になってようやくペアで巣箱を訪れるようになり、少し安堵する。そして5月6日、7日の2日間、近所の裏庭に生えているコケを巣箱に運ぶ営巣行動が始まった。コケは巣箱の内部に敷き詰められて卵や雛を優しく守るが、このコケを運ぶのはメスの役目。オスはメスにつねに付き添うが、コケを運ぶことはしない。いわば、黒ネクタイのボディーガードだ。

シジュウカラの場合、巣が完成してから雛が誕生するまでは3週間ほど。庭の巣箱でヒナが誕生するのは5月終わりから6月初めになるだろうと思う。

この写真は巣箱にコケを運び込む瞬間を撮ろうと、巣箱にピントを合わせて撮ったものである。巣箱に入る瞬間はとても素早いので、ほとんどの写真はボツだったが、この写真はコケをくわえている様子が分かる、比較的よい1枚である。

シジュウカラの営巣行動を撮る
    巣材のコケをはこぶシジュウカラ

                                                                                    © 昆野安彦 山の博物記