シジュウカラの巣箱(自宅)

庭の木にシジュウカラ用の巣箱をかけるようになって15年ほどになる。巣箱は手作りで、幅15センチの杉材をビス止めして作っている。

難しいのはシジュウカラが出入りする穴だが、これは糸鋸で開けている。ちなみに木に固定する紐は処分靴のシューレースで、アウトドア用の靴紐は丈夫なので重宝している。巣箱は大体2~3年で更新するが、昨年秋に新しいものに交換した。春先に交換するよりも、秋のうちに交換する方がシジュウカラも慣れやすいだろうという配慮だ。

例年だと年明けからペアが何度も下見に訪れ、そのまま営巣というパターンだが、今年は3月になっても現れず、もしかすると穴が少し小さく、それで嫌われたのかと思い始めていた。4月になってようやく一羽のオスが現れ、毎日のように巣箱に入ってくれたので安心したが、一つだけ気になることがあった。それは来るのがいつもオスだけということだった。恐らくすでによい伴侶がいるのだろうが、実際に見るまでは安心できない。ここしばらくは、新しい巣箱と彼の動向から目が離せそうにない。

シジュウカラの巣箱
新しい巣箱から外の様子を伺うシジュウカラ

                                                                                     © 昆野安彦 山の博物記