ガビチョウ そのホイッスルのような鳴き声

ガビチョウは日本の在来種ではなく、大陸からの移入種。一説によるとペットとして飼われていたものが逃げ出して国内に定着したそうだ。

私が仙台でガビチョウの囀りを初めて聞いたのは10年ほど前。最初は変わった囀りくらいにしか思わなかったが、何度も聞くうちにその音量があまりに大きいのが気になるようになった。どうかすると他の野鳥の囀りがかき消されてしまう。だから、今ではガビチョウの囀りを聞いてもあまり嬉しくはない。

囀りの特徴を一言で現すと、「ホイッスル」を吹いているような感じだ。かなりの声量で何分間も囀るが、よく疲れないものだと感心する。このガビチョウの「ホイッスル」は今では仙台の里山を歩くとよく耳にするが、鳥自体は藪などの茂みにいることが多く、その姿を見るのはそんなに簡単ではない。この写真は撮れた中ではガビチョウの特徴がよく写っている一枚である。                 

青葉山のガビチョウ
眼の周りの白いラインに特徴のあるガビチョウ

                                                                                    © 昆野安彦 山の博物記