カモシカは仙台では比較的よく見かける。よくと言っても20年で百回くらいだから1年当たりに換算すると5回ほどだ。だから、そうしょっちゅう逢える動物でもない。
先日、久しぶりに青葉山にあるキャンパスを訪れた。目的は野鳥だったが、森の中のとあるトレイルを曲がるとばったりとカモシカに遭遇。距離は15メートルほど。向こうもびっくりしたのか、固まって動かない。突進してくる気配がないのでカメラを構えて何枚か撮影。余裕ができると動画も撮ってみた。
静止画を撮っている時は手前のクワの新葉を食べていたが、YouTubeにアップした動画ではその様子は映っていない。私が目の前にいるのがやはり気になるようで、30秒ほどでゆっくりと森の中に帰っていったが、私が出逢ってきたカモシカはいつもこのパターン。脱兎のごとく走り去るというのは、ほとんど経験していない。
なお、この個体はすっきりしたスリムな体つきだが、冬毛が抜け落ちたばかりだろうからと思う。また、カモシカの角は雌雄にあるため、性別については私には分からない。
青葉山で出会ったニホンカモシカ |
© 昆野安彦 山の博物記