上高地の人と歴史

上高地の歴史に関わる人々や重要な出来事を以下にまとめる。

1877年 英国人技師W.ガウランドが槍ヶ岳に登頂(初の外国人登頂)。Japanese Alps という名前を初めて用いたのもガウランドである。

1880年 上條嘉門次が明神池畔に小屋を建て、猟を生業とする生活を始める。

1892年 英国人宣教師のW.ウエストンが槍ヶ岳に登頂。翌年、嘉門次の案内で前穂高岳に登頂。

1896年 ウエストンが英国でMountaing and Exploration in the Japanese Alps を上梓。日本アルプスの名前が世界に広められる。

1915年 焼岳が大噴火し、梓川が堰き止められて大正池ができる。

1934年 飛騨山脈(北アルプス)一帯が中部山岳国立公園に指定される。

1952年 上高地が国の特別名勝・特別天然記念物に指定される。

1970年 上高地ビジターセンター開設。

1997年 河童橋の吊り橋が5代目にかけ替えられる。

2005年 新しい釜トンネルの運用が始まる。新たな釜トンネルは全線2車線となった。

2016年 「山の日」制定を記念した式典が皇太子ご一家御臨席のもと上高地で行われた。

2020年 8月8日夜、小梨平キャンプ場でテントで就寝中の女性がツキノワグマに襲われる。上高地でのクマによる人身事故は初めてとみられる。

2021年 新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、上高地の各施設でも厳重な予防対策が実施された。

2023年 5月8日、新型コロナウイルス感染症が2類から5類に引き下げされ、それにともなって上高地の賑いがコロナ以前の状態に戻る。

2023年 9月27日正午頃、岳沢湿原の遊歩道を歩いていた男性がツキノワグマに襲われる。上高地の遊歩道での人身事故は初めてとみられる。

ウエストンを日本アルプスに案内した上條嘉門次のレリーフ


                                                                                    © 昆野安彦 山の博物記