大雪山の野鳥

大雪山の野鳥の観察ポイントは大きく二つに分けることができるだろう。大雪山の頂きを目指して登る山麓の森と、遮るものの少ない高山帯である。

山麓の森は見通しは効かないが、6~7月は野鳥の繁殖期のため、そのさえずりでどんな野鳥が周囲にいるかが分かる。私がよく出会うのは、ミソサザイ、ウグイス、コマドリ、コゲラ、ウソ、マヒワ、エゾムシクイなどである。運がよければエゾライチョウの姿を見ることもある。

高山帯では見通しは効くものの、野鳥の個体数はそう多くはないので、簡単には間近で見るわけにはいかないが、やはりそのさえずりで居場所が分かることが多い。私が良く出会うのは、ルリビタキ、カヤクグリ、ノゴマ、ギンザンマシコ、ビンズイ、ハシブトガラスなどで、運が良ければハギマシコやカッコウの姿を見かけることもある。 

ギンザンマシコ
                                                     
                               © 昆野安彦 山の博物記